MiR200、Mirgor、アルゼンチン

Mirgorは自社工場で、スマート4Kおよび8K技術を搭載した24インチから85インチまでのテレビ、スマートテレビ、モニターの製造に注力しています。テレビ工場の供給プロセスの技術的改善を模索する中で、同社は、旧式の機関車で構成され、人間の運転手に依存していた、ほとんど手作業に近い旧式の半自動技術をMiR Fleetで管理される5台のMiRのAMRで置き換えました。これにより、生産ラインでは安全性、空間の最適化、材料供給の面で大きな改善がもたらされました。

Mirgorは、消費者向け電子機器、自動車部品の製造・販売、農産物や油糧種子の輸出を行っているアルゼンチンの技術企業です。

アルゼンチンのティエラ・デル・フエゴ州に拠点を置くMirgorは、ロザリオ市に工場を有し、その本社はブエノスアイレスに位置しています。同社は、Mirgor Manufacturing、Mirgor Retail、Mirgor Logistics（Mirlog）、Mirgor Distribution、Mirgor Innovation、Mirgor Agricultureの6つの事業部門で構成されています。Mirgorは37年以上にわたって、現地のコミュニティと一体となり、それらを支援することに取り組んできました。そして、日々改善に勤しみ、様々な状況や課題に対処しつつ、未来を形成するという一貫した理想を追求してきました。

工場内の作業員は、テレビのスクリーンや背面カバーを搬送する機関車による、ほとんど手作業に近い旧式の供給システムが理由で、様々な安全上のリスクを経験していました。機関車は混在した経路を移動するため工場内で秩序がほとんど保てず、生産ラインに容易にアクセスして自由に作業することがほぼ不可能でした。同社は、新しい技術の採用を検討する以前から、将来の発展に向けてプロセスを最適化したり、時間をかけて拡張したりするためのより効率的な方法はないと考えていました。

Mirgorの工場責任者であるJulio Haberle氏は、次のように述べています。「プロセスの自動化は、インテリジェント物流の主な特徴の1つであり、自動搬送および保管システムなど、倉庫内における新しい技術の導入の直接的な結果です。Mirgorでは、ワークフローの中断を無くすため、反復的なタスクにどのような自動化ソリューションを適用できるか、時間をかけて分析しました。MiRのロボットシステムは、当社の施設で実行されるタスクの時間を短縮しているだけでなく、作業員の安全性を向上させ、生産ラインへの材料供給能力を最大限に最適化することにも役立っています」

Mirgorの製造工場は常に進化していますが、それでも自律型移動ロボットの包括的なシステムを導入することは、「機能的である」ことを理由に、旧態の技術や方法を何年も維持するというパラダイムを打ち破る大きな挑戦でした。同社は、材料搬送タスクの種類に応じて、作業員が直接介入する必要なく、また生産において付加価値を生まないプロセスに作業員が注意を向けることなく、これらを完全に自動化できることを認識しました。

Mirgorの目標は、作業員の安全性を向上させ、スマートテレビ画面の組み立てに用いる材料を生産ラインに運ぶ経路を最適化することでした。しかし、旧態で危険な搬送プロセスのため、作業と移動において事故率が高いことや、自由度がほぼ皆無であるという課題が生じていました。

今では、4台のMiR200 Hookと1台のMiR500がMiR Fleetプラットフォームを通じて管理されており、Mirgorの屋内搬送にはシンプルで集中制御されたオンライン構成機能が備わっています。さらに、施設内でモバイルロボットが中断なく稼働するため、ボトルネックや中断が解消されました。

MirgorのメンテナンスマネージャーであるMiguel Santana氏は、次のように述べています。「こうした新しい技術を採用したことで、当社ではロボットのフリートを簡単にプログラムして制御できるようになりました。そして、様々なトップモジュール、フック、その他のアクセサリでロボットを管理して材料の搬送を支援し、生産ラインの作業員からの仕様と要件に従ってそれら材料を素早く届けられます」

Julio Haberle氏は次のように述べています。「当社のロボットは人や障害物を避けて安全に移動し、ドアを通過して、混雑したエリアに出入りできます。また、ロボットに建築計画のCADファイルを直接ダウンロードしたり、プログラミング経験がなくても使用できる、シンプルなオンラインインターフェースを使ってプログラミングしたりすることができます。ネットワークに接続したスマートフォン、タブレット、コンピューターを使用して、ロボットの任務を簡単に適応できます」

MiRの認証済みシステムインテグレーターであるMaconは、MirgorにおけるMiR自律型移動ロボットの導入に必要なサポートを提供するよう委託されています。MaconのセールスディレクターであるEmiliano Herrero氏は、次のように述べています。「新世代の自律型移動ロボットは、施設内で企業が材料を搬送する方法を変革しており、MiRロボットはその先頭に立っています。卓越した柔軟性とスマート技術を持つMiRのAMRは、従業員が台車を押したり、配送を行ったりしているほぼすべての環境で使用できます。今ではこうしたタスクを自動化できるようになったため、従業員はより価値の高い作業に集中することができます」

MiRロボットは、屋内搬送および物流タスクを素早く自動化する、安全でコスト効率の高いモバイルロボットです。ロボットによってワークフローが最適化され、スタッフの負担が軽減されたため、企業は生産性と安全性を高め、プロセスへの材料供給を最適化できるようになりました。

Julio Haberle氏は次のように指摘しています。「ますます多くの企業が、インダストリー4.0で好まれる技術の1つである自律型移動ロボットのメリットを得ています。Mirgorでは、一刻も早く市場での競争力を保つ必要がありました。MiRは間違いなく、この仕事において私たちが日々向上するうえで、大きな役割を果たしてくれています。当社は間違いなく、この技術の応用で得た経験をすべての工場と共有し、業界で収益性の高い未来を形成し続けます」

Mirgorには、世界のニーズと同じ数だけの優位性があります。これにより、同社は変化・成長・分割・増大し、あらゆる業務において透明性を維持し、パートナーとすべての成功を分かち合うことができます。

長年にわたり、同社は優れた物流能力を開発しており、世界中の国際企業と戦略的提携を構築しています。そして何よりも、エレクトロニクス業界の厳しい要件に基づく、製造文化を形成しています。